INTERVIEW
課題
多様な人財の活躍のカギは無意識バイアスに気づきコントロールすること
ー ANGLEを導入する前の、御社の課題感を教えていただけますか。
当社は損保系生保会社であり、かつ合併により誕生した経緯から、多様な背景やキャリアをもった人財で構成されています。中期経営計画においても「多様な価値観を尊重する企業風土の醸成」が目指す姿として掲げられています。そのような企業風土の醸成を実現していくうえで、ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みと無意識バイアスへの対処は、切り離せないものだと考えております。
また当社の年齢構成上、男性社員において高齢層(50代)と若年層(30歳未満)の二極化が進んでいます。したがって今後は、マネジメントを担える人財や、リーダーとして周りを牽引できる人財など、組織運営の中心となるキーパーソンを、男性社員や女性社員に関わらず、幅広く育成・輩出していくことが課題となっています。
そのような課題をふまえ、とりわけ女性社員の業務領域拡大や、役割の革新に重点を置いた人事制度改定等を実施しております。
女性社員の活躍に向けた環境が整備される一方で、実際に業務をマネジメントする職場上司の悩みは深まったのではないかと考えます。すなわち、「本人のモチベーションやワークライフバランスをふまえたときにどこまで業務を任せたら良いのだろうか」といった悩みです。また、女性社員自身にも「経験の浅い業務を急に任されて大丈夫なのだろうか」といった不安から、遠慮したり躊躇したりする場面があったのではないかと考えます。