INTERVIEW
課題
会社の文化や風土は、制度を整えるだけでは変わらない
ー ANGLEを導入する前の、御社の課題感をお教えいただけますか。
当社はCEO自らダイバーシティ&インクルージョンが経営の根幹であると発信してきました。またグループ全体でもHR変革ビジョン「多様性を活かす行動様式」「志と実力に応じた任免」「成果・貢献に応じた報酬」などの重点推進事項を掲げて、ダイバーシティを推進しています。
ただ、業種柄、これまで男性社員の比率が高かったことは事実です。また、制度が充実していて働きやすい反面、アンコンシャス・バイアスの影響で、女性活躍をはじめとしたダイバーシティの推進が阻まれているのではないかという仮説をもっていました。具体的には、女性社員が働き続けられるようにはなっているものの、過配慮によって、機会提供やコミュニケーションに偏りがある可能性があるのではないかと考えていました。
会社の文化や風土というものは長年蓄積されてきたものですから、なかなかすぐに変わるものではありません。まずはそれぞれが自分の中にあるアンコンシャス・バイアスの存在に気づき、それをコントロールすること、それが自分たちの成長につながるという共通認識を持ってもらうことが大切ではないかと考えました。ダイバーシティ推進やアンコンシャス・バイアスへの対処は、座学でのインプットではなかなか腹落ちが難しい分野だと考えていたこともあり、社員に自分ごととして気づきを与えられるような研修の設計を検討していました。