INTERVIEW
課題
ダイバーシティへの理解を浸透させるため
妨げとなるアンコンシャス・バイアスを可視化する
ー ANGLEを導入する前の御社の課題感、そして、なぜダイバーシティ推進に取り組まれたのか、お聞かせいただけますか。
中島様:
医療用の検査機器や検査試薬の製造、販売を行う当社は、海外での事業規模が大きいこともあり、外国籍人材の採用強化を皮切りに2010年からダイバーシティへの取り組みを始めていました。以後、女性の採用強化、障がい者雇用、60歳以上の継続雇用と、次々に制度化を推進。そして2017年、社内が目に見えて多様になってきたタイミングで、ダイバーシティ推進課を発足させています。
ダイバーシティ推進課として最初のミッションは、女性活躍推進と障がい者雇用でした。障がい者雇用については、2017年にシスメックスハーモニー株式会社という新会社を設立。翌年には障がい者雇 用促進法に定める特例子会社の認定を受けています。
このように多様な人材が増え、会社の構造が変化していく中では、異なる価値観から衝突が起こることもあります。ただ、この衝突をエネルギーに変えて、新しい価値の創出を試みなければならない。それが会社の成長には必要だという認識を社内に浸透させたいと考えていました。
前田様:
また、女性活躍の面でみると、当社は製造業としては女性比率が高く、正社員で30%、全従業員では40%を越えています。大きな戦力である女性の人事評価も当然、正当に行い、評価に見合ったキャリアプランを描く必要があります。このため、2019年から改めてダイバーシティの時代に見合う制度設計にも乗り出しました。