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「アンコンシャス・バイアス測定を組織研修に活かす」 日本社会心理学会でANGLEの事例を発表

​​​​​​​日本社会心理学会第65回大会での企画ワークショップにおいて、チェンジウェーブグループの鈴木富貴が話題提供者を務め、アンコンシャス・バイアスプログラム「ANGLE」と研修事例について発表しました。
 
※日本社会心理学会 第65回大会についてはこちら
https://www.socialpsychology.jp/conf2024/wp-content/uploads/02-02_kikaku.pdf





ワークショップのテーマは「アンコンシャス・バイアス測定を組織研修に活かす」。
アンコンシャス・バイアス測定テスト、IATの国内第一人者である潮村公弘教授(フェリス女学院大学)が企画代表者です。
 
IAT (Implicit Association Test)は、チェンジウェーブグループが提供する「ANGLE」にも組み込まれています。
潮村教授によれば、IAT等の心理科学技法を用いてアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を、適切かつ精緻に、すなわち妥当性・信頼性高く測定する努力が、社会心理学を中心とした人間科学・社会科学領域において、この20数年来、活発に進められてきました。
また、同時に、心理学研究に向けられるニーズも拡がりを見せており、エビデンス・ベースト(evidence based)を重視しつつ、現実の組織・社会の問題解決にどのように役立つのかという視点も常に意識されるようになってきているとのことです。


今回のワークショップは、そうした背景がある中、心理科学的な測定を基に、組織研修等においてアンコンシャス・バイアス概念をどのように活用できるか、議論を深める目的で企画されました。


学会_鈴木富貴


チェンジウェーブグループの鈴木は話題提供者として発表し、アンコンシャス・バイアスプログラム「ANGLE」のデータを交えながら、それをどのようにマネジメント変革や風土醸成の取り組みに活用できるのか、継続的な行動変化につなげるためにどんな研修を行うのか、その成果は、などについてお伝えしました。
 
ANGLEは10万人以上の方に受講していただいているeラーニングプログラムです。
「企業の変革リーダーを育成する」「アタリマエを崩し、事業変革を生む」ことを目指すチェンジウェーブグループが、その土台となるアンコンシャス・バイアス対処について、より多くの方に知って、行動していただくべく、2018年にローンチしました。
アンコンシャス・バイアスを測定するテスト(IAT)や動画、ケーススタディなどによって受講者のアンコンシャス・バイアスやその組織の傾向を「見える化」し、行動変容につなげていくことを特徴としています。
 
また、2024年にANGLEの後続プログラムとしてローンチしたANGLE Plusでは、組織においてアンコンシャス・バイアスが顕在化しやすい「コミュニケーション」「機会提供」「登用」「働き方」「リーダーモデル」などの観点で現状・偏りを「見える化」し、それに対するアクションや結果を経年で見ることができます。
今回のワークショップでは、ANGLE Plusトライアル企業の結果も発表させていただきました。

学会_ANGLE Plus



これに対し、指定討論者の尾崎由佳教授(東洋大学)からは,

  • 「気づき」をもたらすツールとしてIATを活用するのは有用である。
  • アンコンシャス・バイアスを「見える化」することによるメリットは、人々がその存在や自分たちのふるまい・言動に与える影響に気づき、偏った認知が適用されないよう、自覚的に修正を試みようとするきっかけになるということである。
  • アンコンシャス・バイアス低減に対して、ANGLEのアプローチは効果的な介入法として期待できるのではないか。

というコメントをいただきました。

学会_尾崎教授


尾崎教授は、継続的なプロンプト介入による組織行動の改善についても研究結果を発表されており(※)、アンコンシャス・バイアス対処の成果を持続させる取り組みについても議論が及びました。
 
そして、ワークショップの最後には、潮村教授から「組織変革にサイエンスを活かす、というチェンジウェーブグループの姿勢が示された発表だったように思う」というコメントをいただきました。
弊社にとって大変貴重な場を与えていただきましたこと、感謝申し上げます。
 
 
※尾崎教授らによる研究「継続的なプロンプト介入による組織行動の改善」
Ozaki, Y. & Matsuda, D. (2024). Using prompts to promote desirable organizational behaviors: An experience sampling intervention study.Japanese Journal of Experimental Social Psychology, 63(2), 74-78. 
https://doi.org/10.2130/jjesp.2309


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